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成人の食物アレルギー (2)


成人の食物アレルギーは、子どもの食物アレルギーと違う点がいくつかあります。
第一は、子どものアレルゲンは卵や牛乳、小麦、ナッツ類など主ですが、大人は甲殻類、小麦、果物などが多いと報告されています。第二は、多くの子どもの感作成立は経皮感作ですが、大人は経皮感作に加えて、果物アレルギーなどの交差反応によるアレルギー症状が少なくありません。第三は、大人のアレルギーは、運動、アルコール、薬物などの誘因がアレルギー症状の出現に関与していることです。第四は、食べ物でない原因、例えば魚に寄生するアニサキスなど、によるアレルギー症状がが食物アレルギーと誤診されることがあります。