アレルギー基礎講座３ IgE 依存性アレルギー反応と特異的免疫療法
IgE依存性アレルギー(即時型アレルギー)の特徴は、抗原特異的免疫療法が有効なことです。抗原特異的免疫療法はウイルスや細菌に対するワクチンと類似しています。ワクチンは弱毒化したウイルスや細菌の一部の病原性のある成分を生体に投与して、生体に擬似感染を起こさせることで免疫を誘導します。免疫が成立すると感染しても症状が軽減します。一方で、投与するウイルスが十分に弱毒化していないと感染を起こして重症化する可能性があります。免疫は誘導するけど発熱などの副反応が無いワクチンが良いワクチンです。また、麻疹に対するワクチンは麻疹ウイルス感染にのみ有効です。すなわちワクチンには病原体に対する特異性があります。