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アレルギー基礎講座8 呼吸機能検査


人の呼吸機能は20歳前後がピークでその後は徐々に低下し、老年期になると健康な人でも労作時の息切れを感じるようになります。重症喘息の人は喘息がない人に比較して呼吸機能のピークは低く、その後は健康な人と同様に低下するので、老年期になる前の40歳前後に労作時の息切れや喘息発作の再発が起こります。すなわち、20歳までに喘息児の呼吸機能をできるだけ健康な人の呼吸機能まで改善させることが大切です。そのためには、小児期から呼吸機能を測定し、早期に呼吸機能が低下している子どもを見つけ出し、環境整備指導や特異的免疫療法を含む喘息治療を強化して、呼吸機能を改善させる必要があります。すなわち、喘息治療の目的は単に喘息発作の消失だけでなく、良い呼吸機能を維持することです。