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子どもの喘息診療における呼気中一酸化窒素測定の臨床的意義3


(3) コントロール状態やアドヒアランスの評価
治療中の児において、症状が軽快していてもFeNOが高値のままなら、炎症が十分に抑制されていない可能性があり、ICS吸入忘れ(アドヒアランス不良)や吸入手技の誤りを示唆することがあります。逆に、炎症が抑えられていればFeNOは低下し、治療効果をモニタリングする指標として有用です。

まとめると
FeNO測定は、①診断補助、②ICS効果予測、③治療経過・アドヒアランス評価という重要な臨床的意義を持ち、子どもの喘息診療において「非侵襲的に炎症を可視化するツール」として大きな価値があります。