アトピー性皮膚炎治療における生物学的製剤デュピルマブの役割２

日本での適応は、中等症から重症のアトピー性皮膚炎で、外用療法などで十分な効果が得られない患者さんです。
成人だけでなく、6歳以上の小児にも適応があります。
また、デュピルマブはアトピー性皮膚炎だけでなく、重症喘息や慢性副鼻腔炎（鼻茸を伴うもの）にも使われており、アレルギー疾患全体を通じて「炎症の共通経路を抑える薬」と言えます。

デュピクセントは皮下注射で使用します。
成人であれば初回のみ「600mg（2本）」を注射し、以降は「2週間ごとに300mg（1本）」を自宅または医療機関で注射します。

自己注射（オートインジェクター）の可能であり、患者さん自身で家庭で注射できるようになっています。
治療を始めて2～4週間ほどでかゆみや皮疹が軽減し、皮膚の見た目もなめらかになる方が多いです。