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アトピー性皮膚炎治療における生物学的製剤デュピルマブの役割3


効果が高い一方で、いくつかの注意点もあります。
非常に高価な薬であり、自己負担が3割の方では、再診療は指導料などを含めると4万円前後になることもあります。ただし重症例では高額療養費制度が適用される場合もあります。高校卒業の18歳までは、浜松市の窓口負担は500円です。
デュピクセント特有の副作用として「結膜炎」や「目のかゆみ」が報告されています。
短期間の使用後に中止すると再燃するケースも多く、長期的な治療計画が重要です。

まとめです。
デュピルマブは、アトピー性皮膚炎の治療における、いわゆる「ゲームチェンジャー」です。
これまでの「症状を抑える治療」から「炎症の根本を断つ治療」へと進化を遂げました。
ただし、長期的な安全性・費用・副作用などを考慮しながら、患者さん一人ひとりに合った治療プランを立てることが大切です。
アトピーでつらい日々を過ごす方にとって、「生活を取り戻す」きっかけとなる薬と言えるでしょう。