気管支喘息とアレルギー性鼻炎と犬と猫の飼育３

気管支喘息とアレルギー性鼻炎を発症していない子どもが、犬の飼育をする場合はどうでしょうか。

多数のコホート研究で、乳幼児期に犬と暮らすと喘息・アレルギー発症率が低いという結果が得られています。
理由は、犬が屋外の微生物・環境抗原を家庭に運び込み、腸内・気道の微生物多様性が増し、免疫寛容が誘導されるためとされています。
ただし、気管支喘息とアレルギー性鼻炎を発症していなくても「感作」がある場合は、アレルギー疾患の発症リスクは上昇します
犬は例外的に「アレルギー発症を抑える可能性があるペット」とされていますが、犬アレルギーの家族歴が強い場合や犬に対する特異的IgEが上昇している場合は注意が必要です。